臨済宗 | 禅-入門-

禅 入門
禅の世界へようこそ。鎌倉時代に伝来して以来、日本の生活・文化に多大な影響を与えた禅の世界についての基本的な事柄を紹介しています。

臨済宗

臨済宗は、最初、栄西(えいさい)が伝え、五山派の禅が盛んとなるが、後には南浦紹明(なんぽじょうみょう)、宗峰妙超(しゅうほうみょうちょう)、関山慧玄(かんざんえげん)らの禅が発展し、江戸時代に白隠(はくいん)が大成させた。

臨済は看話(かんな)禅である。
看話とは、坐禅をし無字の公案などをあれこれと参究すること、黙照とは、現成している実相をあるがままに諦観(ていかん)することである。
看話は見性や悟りを目的とし、黙照は無所得無所悟(むしょとくむしょご)の坐禅を説く。

坐法も、臨済は対坐となる。

調身・調息・調心は臨済宗、曹洞宗いずれも同じである。
足は趺坐(ふざ)に組み、手は定印(じょういん)を結ぶ。背筋を伸ばし顎(あご)を引き、ゆったり端坐する。呼吸は腹式で臍下丹田(せいかたんでん)で転ずる。心は解き放ち、浮かんでくる想念を追いかけないようにする。臨済禅では公案を追尋する。

       

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