曹洞宗
曹洞宗は、天童如浄(てんどうにょじょう)に学んだ道元が伝え、孤雲懐奘(こうんえじょう)、瑩山紹瑾(けいざんじょうきん)らの弟子が教団の基礎を固めた。
坐禅の仕方を決め正式に実修した人は、日本では道元が最初という。
曹洞宗の禅風は黙照(もくしょう)禅という。
黙照とは、現成している実相をあるがままに諦観(ていかん)することである。
黙照は無所得無所悟(むしょとくむしょご)の坐禅を説く。
坐法は面壁へ向かって行う。
調身・調息・調心は両宗いずれも同じである。
足は趺坐(ふざ)に組み、手は定印(じょういん)を結ぶ。背筋を伸ばし顎(あご)を引き、ゆったり端坐する。
呼吸は腹式で臍下丹田(せいかたんでん)で転ずる。
心は解き放ち、浮かんでくる想念を追いかけないようにする。